外壁シーリング(コーキング)がひび割れる原因は?外壁塗装や補修、打ち直し費用を解説!

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外壁塗装や屋根塗装を検討している時に、「シーリング」という言葉を聞いたことはありませんか。

シーリングは、屋根や外壁の種類によっては必ず使用しなければなりません。ここでは、外壁塗装で使われているシーリングとは何か、似た言葉の「コーキング」と何が違うのかや劣化症状、費用相場について解説しています。

 

外壁塗装・屋根塗装を検討しているが、「シーリングについてよくわからない」「コーキングと何が違うの?」と疑問を持たれている方は、どうぞご覧ください。

 

 

目次

外壁のシーリングとは

シーリングとは、外壁材と外壁材の隙間を埋めるために使う充填材のことをいいます。一般的に住宅では、窯業系サイディングを外壁に採用する方が多いです。

窯業系サイディングは一定サイズのボード状の形をしており、このボードを貼り合わせて外壁を形成していきます。その際に、ボードとボードの間にはどうしても繋ぎ目が発生し隙間が出来てしまいます。その隙間を埋めるのがシーリングです。

外壁は常に雨風に晒されており、繋ぎ目部分に隙間が空いているとゴミや雨水などが侵入し内部の下地材などを傷めてしまう可能性があります。また、雨漏りやシロアリ発生の原因にもなってしまうのです。

そうならないためにも、シーリング材はある程度伸び縮みするゴムのような伸縮性のある素材がよく使われます。伸縮性のある素材であるシーリングによって、外部からの刺激から家を守られているのです。

ただ、シーリングには紫外線に弱い種類の素材もあり、年月が経過すると劣化します。そのため、新築から数年立ってシーリングの劣化が目立ち始めたらリフォーム工事でメンテナンスをしなければなりません。

シーリングは、外壁同士の隙間を埋めるために使われますが、他にも窓ガラスなどのサッシ周りや配管・パイプ周りにも使われます。他にも、浴室・浴槽、キッチン周りや洗面化粧台周りなど屋内でもシーリング材が使われます。

コーキングとシーリングのちがい

外壁同士の隙間を埋める充填材にはシーリングの他にコーキングというものもあります。結論から言うと、どちらも同じ役割を担っており、明確な違いは特にありません。

外壁材同士の隙間から雨水が侵入するのを防いで家が傷むのを防ぐためにシーリング材もコーキング材もどちらも使われます。どちらにも防水性があります。

ただ、コーキングはチューブ容器に入っており専用の押し出し機のコーキングガンで施工する樹脂製の材料のものをコーキングと呼ぶことが多いようです。

シーリング(コーキング)の寿命

シーリング材(コーキング材)の寿命は、種類によって異なります。ただ、最近では高耐候の製品も開発されていますが、変成シリコンは耐久年数が7年程度、ウレタンコーキングの耐久年数は10年程度、ポリウレタンコーキングは15年程度が耐久年数と言われています。

大手ハウスメーカーでは、耐久年数が最も長いポリウレタンコーキングが使われることが多いようです。

シーリング材は劣化すると亀裂が発生したり、シーリング材が剥がれ落ちたりしてしまう可能性があります。先にも述べましたが、シーリング材は外壁同士を繋ぎ合わせる役割のため、シーリング材が劣化して剥がれ落ちると隙間が発生します。その隙間から雨水が侵入すると、建物内部の下地材や構造材が腐食したり、室内への雨漏りへと繋がる可能性があるのです。

雨漏りが発生し、構造材や下地材が傷んでいるのにもかかわらず放置していると、大掛かりなリフォームをしなければならない可能性もあります。家の寿命も縮めてしまうため、定期的な点検とメンテナンスは費用に重要です。

シーリング材(コーキング材)の劣化症状については、この後詳しく解説していきます。

 

シーリング(コーキング)の劣化症状

シーリング材は外壁同士を繋げて家を守るとても重要な役割があります。そんなシーリングにも寿命があり、定期的な点検とメンテナンスが必要であることは理解できたのではないでしょうか。

しかし、定期的な点検といっても、シーリングが劣化するとどのような症状が出るのかわからない方も多いでしょう。シーリングが劣化すると以下のような劣化症状が発生します。

  • 黒く汚れる
  • シーリングが痩せる
  • 剥がれ
  • ひび割れ

これらの症状が確認できたら、すぐにでも対策を取らなければなりません。それぞれの症状について、原因とともに見ていきましょう。

黒く汚れる

シーリングが黒く汚れた状態を見たことはありませんか?これは、シーリングに含まれている可塑剤が表面に浮き上がったことで発生するシーリングの劣化症状の1つです。

原因

可塑剤は柔らかく加工しやすくするためのもので、シーリング材には含まれています。しかし、この可塑剤は、外壁を施工した際に塗料との相性が悪いと、コーキング表面に可塑剤が浮き上がってくることがあります。これを「ブリード現象」といいます。

ブリード現象が発生すると、コーキングが固くなってしまい目地が痩せて隙間ができてしまうのです。ただ、最近ではブリード現象が発生しにくいノンブリードタイプのシーリング材も販売されており、改善されつつあります。

シーリングが痩せる

外壁同士を繋ぐ目地の部分を見ると、シーリング材が痩せている状態を見たことはありませんか。痩せて隙間ができているとその隙間から雨水が侵入してしまう可能性があります。このシーリングの痩せも、シーリングの劣化症状の1つです。

原因

原因は、可塑剤が表面に溶け出したことでコーキング材の伸縮性が失われ、固くなって弾力がなくなってしまったことです。この状態を放置していると、いずれはひび割れが発生し、雨漏りやシロアリ発生の原因にも繋がります。

剥がれ

剥がれはシーリング材が剥がれて外壁材との間に隙間が生じる症状のことをいいます。この状態は防止機能が失われた状態のため、このまま放置していると、隙間からどんどん雨水が侵入してしまいます。

原因

原因は、いくつかあります。もし施工から数年程度しか経過していない場合、接着剤であるプライマーを塗り忘れてしまう可能性があります。

また、施工中に雨が降って作業を一時中断後に下処理をしないでそのまま施工を続けた場合にもこのような症状が発生することがあります。新築から数年でこのような症状が出た場合は、施工不良が原因といえるでしょう。

新築から10年以上経過してこのような症状が出た場合は、シーリング材の経年劣化が考えられるので、メンテナンス工事を依頼しましょう。

ひび割れ

ひび割れは、シーリングの真ん中に細かくひび割れた劣化症状のことです。剥がれと同じく、防水機能が失われた状態になっています。このまま放置していると、隙間からどんどん雨水が侵入して、雨漏り・シロアリ発生の原因になるでしょう。

原因

ひび割れが生じる原因は、地震や地盤沈下により建物が大きく歪んだ時です。その時にシーリングが耐えきれずにひび割れが生じることがあります。また、台風や強風によって部分的に大きく歪んでひび割れる可能性もあります。

 

シーリング(コーキング)補修の費用相場、違い

シーリング(コーキング)にはいくつか種類があります。補修方法によって費用相場も異なってきます。

  • 打ち増し
  • 打ち替え

また、窯業形サイディングボードを塗装する際には「先打ち」「後打ち」の2つの工法があります。それぞれの工法の違いと費用相場について見ていきましょう。

打ち増し

打ち増しとは、劣化した古いシーリング材はそのままにして上に新しいシーリング材をカバーするように補修する工法のことです。作業の費用相場は700〜1,000円/m程度します。

古い目地に上塗りするので状態が悪いと剥がれ落ちる可能性があります。ただ、打ち替えよりも作業の手間が少ないので、費用は安いです。

打ち替え

打ち替えとは、古いシーリング材を取り除いて新しいシーリングを打ち込む工法のことです。作業の費用相場は800〜1,200円/m程度です。

傷んだ古い箇所をカッターなどで切り取ってからシーリング材を充填します。目地を撤去しなければならないため、打ち増しよりも費用が少しかかります。

ただ、外壁塗装工事などでシーキング補修をする際には、基本的には打ち増しよりも打ち替えがおすすめです。古いシーリングざいを全て撤去して新しいものに変えるので、耐久性がよくなります。外壁の目地の隙間をしっかりと埋めるので、防水性・柔軟性も高くなります。費用や手間は、増し打ちよりも打ち替えの方が建物を長持ちさせることにも繋がるでしょう。

ただ、例外的に、窓やドアなどのサッシ周りのシーリングには「打ち増し」の方が適しています。サッシ周りを打ち替え工法でシーリングを打つ場合、シーリングの奥にある防水紙をカッターで切ってしまう可能性があります。防水紙を傷つけてしまうと、そこから雨水が侵入して雨漏りを引き起こす可能性が高いです。そのため、サッシ周りは打ち替えではなく打ち増しの方が適しているのです。

また、壁同士た突き当たって凹んでいる部分の「入隅」部分も打ち増し工法が適しています。これは、構造上の問題でシーキングの撤去ができなかったり、無理やりシーリングを撤去しようとすると建材を傷つけてしまう可能性があるからです。

既存のシーリングが全て撤去できない場所には「Vカット工法」という、古いシーリングの表面で削れるところだけ削ってから打ち増しする方法が使われることもあります。

先打ち

先打ちとは、シーリング材を施工してから塗装する工法のことです。先打ち工法のメリットは、塗装することで塗膜ができることです。塗膜によって紫外線や雨風からシーリング材を保護する効果が期待できます。

シーリングの経年劣化による剥がれなどは、雨漏りに繋がります。そのため、シーリングはできるだけ耐候性のある材料を使用した方が良いです。しかし、先打ち工法を洗濯すると上塗り塗料の耐候性が加わるので、建物の気密性・水密性が増します。

ただ、上塗りした塗料によってできた塗膜は硬いため、地震などの建物の揺れに耐えきれずに表面がひび割れる可能性もあります。

後打ち

後打ちとは、外壁面の塗装が終わった後にシーリング材を施工する方法のことです。後打ち工法のメリットは、表面塗膜の表面のひび割れの心配がない点です。通常の塗料メーカーは塗装後にシーリングをすることを推奨しています。

デメリットは、施工されたシーリング材が紫外線や雨風に常に晒されるため、シーリング材が劣化しやすい可能性があります。

シーリング(コーキング)補修の工程

シーリングの劣化症状が現れ出したら、補修のタイミングです。

シーリング補修工事をする際は、以下の手順で行います。ここでは、シーリング(コーキング)工事の打ち替えの流れを紹介します。

  1. 既存シーリングの撤去
  2. テープを使って養生
  3. プライマー
  4. シーリング打ち
  5. 養生テープを剥がす

それぞれの工程を見ていきましょう。

既存シーリングの撤去

まずは劣化したシーリング材の撤去です。シーリング材の撤去は、カッターナイフで切り込みを入れ、ペンチやのみを使って取り除きます。撤去後は取り残しがないようにサイディング同士の隙間の内部もしっかりと確認して丁寧に削ぎ落とすようにします。この削ぎ落としの作業をすることでシーリング材の接着性が上がり、高い耐久性にも繋がるのです。

テープを使って養生

既存シーリングの削りかすや付着したゴミを綺麗に取り除けたら養生テープで養生します。養生テープはシーリング材が外にはみ出ないようにする役割があります。

プライマー

その後、シーリング材を打つ部分にプライマーを塗布します。プライマーを塗布することで、シーリング材がよく密着しやすくなるので、塗布することはとても重要です。

シーリング打ち

塗布したプライマーが乾いたら、適切な量をたっぷり注入します。注入量が足りないとシーリングはすぐに縮んでしまって隙間が空いてしまうので、しっかりと隙間を埋めるように工事します。注入後には、表面をならして仕上げをします。

シーリング材には、白色だけでなく色付きのシーリング材もあるので、外壁の色に合わせて選べます。

養生テープを剥がす

全ての工程がおわったら養生テープを剥がします。これによりシーリング補修工事は完了です。外壁塗装の工事がある場合、シーリング補修の後に塗装工事に入ります。

 

シーリングの種類

シーリングにはいくつか種類があります。シーリング材は、1成分形・2成分形という製品形態や、硬化の方法によって種類が分類されます。

 

1成分形とは、専用ガンに装填して使用するカートリッジ式のシーリング材のことです。1成分形には、空気中の水分と反応して表面から硬化する「湿気硬化」、含有水分もしくは溶剤が蒸発することで硬化する「乾燥硬化」、皮膜を形成するが内部は硬化しない「非硬化」の3種類の硬化方法があります。

対して2成分形は、基剤と硬化剤を混ぜて使うシーリング材のことをいいます。基剤の主成分が硬化剤に含まれる触媒によって硬化する「混合反応硬化」で硬化させます。

シリコーン系シーリング材

シリコーン系シーリング材は、耐熱性・耐候性が良いシーリング材です。主に窓ガラス回りに使われることが多いです。ただ、目地周辺が撥水により汚れたり、塗料がのりにくいなどのデメリットがあります。

シリル化アクリレート系シーリング材

シリル化アクリレート系シーリング材は、耐候性が高く耐久性も高いシーリング材です。目地周辺も汚れにくいです。カーテンウォールやガラス周り、タイル、コンクリートに使われることがよくあります。デメリットは、シリコーン材と比較してプライマーが必要になる点です。

変成シリコーン系シーリング材

変成シリコーン材シーリング材は、塗料がのりやすく汚染が少ないです。カーテンウォールの目地などに使われますが、ガラスには使われません。デメリットは、薄層未硬化現象が生じる点です。

薄層未硬化現象とは、2成分形である変成シリコーン系のシーリング材で施工した時に目地の縁が、表面部分だけ固まらない減少のことをいいます。

ポリサルファイド系シーリング材

ポリサルファイド系シーリング材の特徴は、表面仕上げ性が良く接着性が安定している点です。主な用途は、石材やタイル目地です。ただ、高温や高湿時に発泡する恐れがあるというデメリットがあります。

ポリウレタン系シーリング材

ポリウレタン系シーリング材は、安くて塗装適性が良いシーリング材で、塗装仕上げの目地で使われることが多いですが、耐候性が劣るという欠点があります。また、高温や高湿時に発泡する恐れもあります。

アクリル系シーリング材

アクリル系シーリング材は、塗装適性が良く水性なので安全です。ALC板間目地や間仕切りに使われるのが主用途です。収縮が大きく、硬化していない時点で雨が降り出すと流れ落ちる可能性があります。また気温が0度以下だと施工できない可能性もあるという欠点もあります。

 

シーリングの打ち替えをする際には一緒に外壁塗装もしよう

サイディングやALCなどの外壁材を使った住宅は7〜15年ほどで塗装によるメンテナンスが必要になってきます。外壁塗装の際、劣化状況に関わらずシーリングを打ち替えなければなりません。シーリングのメンテナンスをする際は、外壁塗装のメンテナンスも一緒にすることをおすすめします。なぜなら一緒にメンテナンスをすることで足場の設置費用を節約することが可能だからです。

 

足場代は1回につき15〜20万円程度かかるため、シーリングのメンテナンスと外壁塗装のメンテナンス工事を別々で行うとその分足場費用を追加で支払わなければなりません。一緒にすれば足場代は1回分で済むので費用も節約でき効率的です。

 

どうしても予算的にシーリングも外激塗装も一緒にメンテナンスするのは厳しく、シーリングだけ補修するのでも問題ありません。ただしその場合は、外壁の塗膜やコーキングの劣化症状を確認し、外壁塗装のメンテナンスをする時期をいつにするかをリフォーム業者と相談して今後のスケジュールを立てることをおすすめします。

 

自分で外壁のシーリング補修するのは危険なのでプロに相談しよう

シーリング材はホームセンターでも購入が可能です。そのため、自分で外壁のシーリング補修を考える方もいるでしょう。しかし、この作業は非常に大変で危険な作業ですので、自分で行うのはおすすめできません。

 

危険な理由は、高いところのシーリング補修をする際にハシゴから転落してしまう可能性があるからです。実際に自分で補修をしてハシゴから落ちて怪我をしたという事故もあります。また、たとえ怪我もなく作業ができても、素人がすると何かしらの不備がでたり施工不良を引き起こす可能性もあります。施工不良となると、雨漏りなどのトラブルが発生する恐れもあり、家の寿命を短くする危険性もあるでしょう。

 

素人が中途半端にDIYをすると失敗する可能性が高いです。結局、修繕を業者にお願いしなければならなくなり、工事費用が余計にかかってしまう恐れもあります。原則として、コーキング工事が得意な業者に依頼するのがおすすめです。

 

外壁塗装会社選び、注意点

シーリングの劣化症状を発見したら、外壁塗装会社にメンテナンスの依頼をしましょう。そこで、ここからは外壁塗装会社の選び方と注意点について解説します。

外壁塗装会社の業態

外壁塗装業者にはさまざまな業態の業者が存在します。外壁塗装業者の主な業態4種類の特徴を紹介します。

  • ハウスメーカー
  • 工務店
  • リフォーム業者
  • 塗装専門業者

それぞれの業者について見ていきましょう。

ハウスメーカー

ハウスメーカーは、自社ブランドを持っており、全国規模で営業展開している住宅会社のことです。住宅を建てる際の対応エリアは広く、さまざまな地域に営業拠点が存在します。CMや広告などを使って宣伝しているハウスメーカーも多いので、知名度が高いことから安心できるという点も特徴の1つです。

ハウスメーカーに外壁塗装のメンテナンスを依頼するメリットは、質の高い作業が期待でき、長期保証制度などのハウスメーカー独自のアフターサービス体制を持っているメーカーが多いことです。また、知名度が高いので他の業態よりも契約時に不安を感じにくいというメリットもあるでしょう。

ただ、ハウスメーカーは一般的に下請け専門業者に実際の作業を任せることが多いです。そのため、危機管理体制や作業の質が現場によって異なる可能性もあります。また、下請け専門業者に依頼される場合、作業料とハウスメーカーに支払う中間手数料が発生するため、他の業態よりも見積価格が高くなりやすい傾向があります。

工務店

工務店は、基本的には特定の地域に密着し住宅を建てる会社のことをいいます。新築工事だけでなく、増改築にも対応しており、お施主様の要望にも柔軟に対応できる特徴があります。地域密着型できめ細かくプランニングをしてもらえる可能性が高いです。予算の相談の際にも丁寧に柔軟に対応してくれる会社も多いでしょう。

ただ、ハウスメーカーと同様で工務店も実際の専門業者に任せることがあります。そのため、ハウスメーカーと同様に中間手数料と作業料がかかるため費用がかさむ可能性があります。

リフォーム業者

リフォーム業者の中には、外壁塗装などメンテナンス関係を専門としている業者もいます。他にも、外壁塗装以外の分野に関する専門知識を持つリフォーム業者もいるので、外壁のメンテナンスの他に、内装の改修など他のリフォームの相談も可能な場合もあります。

リフォーム業者によって専門分野が異なる場合もあるので、高い質を求めるなら外壁塗装を専門とするリフォーム業者を選ぶようにしましょう。

塗装専門業者

塗装専門業者とは、地域密着型で営業を行っており地域の方々から信頼を集める業者です。塗装専門業者の中には、塗装指導員や一級塗装技能士などの技術を持っており、専門資格を保有する職人がいる業者が多いです。そのため、他の業態よりもスキルの高い作業を受けられる可能性があります。

また、塗装専門業者が自社で作業をする場合、中間手数料も発生しません。そのため、他の業態よりも低コストで済む点もメリットです。ただ、一部の塗装専門業者の中には、悪質な業者や詐欺まがいの行為を行う業者もいます。質の低い作業を行う業者も存在するため、信頼できる業者を選びましょう。

外壁塗装業者を探す時に使える方法

外壁塗装業者を探す際に使える方法は3つあります。

  • インターネットで検索する
  • 知り合いに紹介してもらう
  • チラシや広告が調べる

それぞれの方法について詳しく解説していきます。

インターネットで検索する

インターネットを使って外壁塗装業者を探す方法は、今最も多く使われている方法です。外壁塗装業者の探し方は2つあります。

 

1つ目の探し方は、「(お住まいの地名) 外壁塗装」で検索して、塗装業者のホームページを閲覧して業者を探す方法です。

 

2つ目の探し方は、外壁塗装業者の一括見積りサイトで複数業者に一括見積りを依頼する方法です。一括見積りサイトとは、サイトに登録されている優良な外壁塗装業者の中から地域の塗装業者を選んで紹介してくれるサイトのことです。基本情報を入力することで、複数の業者を選んで見積りを提示してくれます。複数の業者からまとめて見積りを依頼できるので、手軽にで簡単に使える点がメリットです。

 

ただ、一括見積りサイトによってはサイトに基本情報を入力して見積り依頼したとたんに営業電話が頻繁にかかってくる可能性もあります。営業電話がかかってこないサイトもあったり、サイトのアドバイザーが直接業者とやりとりして業者を紹介してくれるサイトもあったりします。一括見積りサイトもインターネットで検索するとたくさんあるので、使用前にどのサイトを使うのが良いかをしっかりと調べてから使うようにしましょう。

知り合いに紹介してもらう

外壁塗装をしたことがある友人・知人・隣人がいるなら、その人から情報収集をして業者を探す方法があります。知り合いが紹介してくれるということは、知り合いはその塗装業者に満足しているということです。紹介であれば、悪質な塗装業者に会うことも少なくなります。

チラシや広告から調べる

外壁塗装業者のチラシや広告が入っているのであれば、そのチラシを配っている外壁塗装業者をインターネットなどで調べて業者を選ぶ方法もあります。チラシや広告を配っているということは、地元の地域密着型の業者の可能性があるでしょう。

外壁塗装業者選びの際には相見積りを取る

外壁塗装業者を選ぶ際には相見積りがおすすめです。相見積りとは、複数の業者に同じ条件で見積りを依頼して価格や条件などを比較することです。同じ条件で見積りを取ることで、価格や納期の違いを確認できます。複数業者で比較することで、より良い条件で契約することが可能です。

 

また、複数の業者に見積り依頼をする際に、それぞれの業者の接客態度なども見ることができます。見積りや業者の接客方法などを見て比較することで、自分にとって信頼できる塗装業者を見極められます。ただ、複数業者に見積りを取る際は2〜3社まで絞るようにしましょう。見積りを取りすぎると比較対象が多くなり過ぎてしまうため、必要以上に迷って決められない可能性もあります。

 

一括見積りサイトでは10社など複数依頼ができるサイトもありますが、見積りを取りすぎるとその後多くの営業電話がかかってくることもあるでしょう。相見積りを取る際は、自分が気になる業者2〜3社にまで限定して見積りを依頼しましょう。

 

見積りを依頼する際には、電話やメール、SNSのどれかを使うのが一般的な依頼方法です。ネット環境も普及していることもあり、自社のホームページを持っている業者も増えています。また、SNSから問い合わせができる業者も増えていることもあり、そちらから相談や依頼を承っている業者もあります。

 

すぐに見積り依頼をしたいのであれば、電話がおすすめです。その場で質問もでき、現場確認が必要であればその場で日程調節も可能です。知人からの紹介で外壁塗装業者から見積りを取りたい場合は、知人に仲介してもらって依頼するのも良いでしょう。

外壁塗装業者選びの際の注意点

実際に外壁塗装業者を選ぶ際に、優良な業者かどうかを見抜く必要があります。ここでは、外壁塗装業者を選ぶ際の注意点について紹介します。

建物劣化診断をしてくれる業者かどうか

まずは、外壁の劣化状態について診断をしてくれる業者であるかどうかです。建物劣化診断とは、建物の劣化状態を客観的に把握し、修繕工事が必要かどうかを判断するために行われる診断です。「建物診断」や「劣化診断」とも言われています。

 

建物劣化診断では、サッシ周りや打ち継ぎ目地の細りやひび割れ、外壁の塗装・タイルの浮き・剥離・割れ・欠損なども調査するので、その調査結果に基づいて外壁のメンテナンスが必要かどうかが判断されます。有資格者にしっかりと現状の住宅の状態を見たうえで的確なアドバイスをしてくれる業者を選びましょう。

業者が劣化症状をわかりやすく説明・提案をしてくれるかどうか

劣化診断をしたうえでその状況を業者がしっかりと説明し、的確な提案をしてくれるかどうかも、優良な外壁塗装業者を選ぶ注意点の1つです。

ここでのポイントは、業者が専門用語をなるべく使わずに素人にもわかりやすく説明してくれるかどうかです。写真やイラストを見せて、依頼者が不安のないように丁寧に説明してくれる誠実さがあるかどうかも、信頼のおける業者であるかどうかの判断材料になるでしょう。

また、依頼者が理解できていない点や不明点に関しても的確な答えを出してくれるかどうかもポイントです。

塗装面積を把握している業者かどうか

外壁のシーリングのメンテナンスだけでなく、外壁そのものの塗装が必要になる場合、業者が塗装面積をしっかりと把握している業者であるかどうかも注意点の1つです。塗装面積とは、塗装をする部分の面積をいいます。

住宅を塗装する際、玄関・窓・勝手口など塗装が必要ない部分もあります。塗装面積を出すことで、必要な塗料の量が変わるので見積り金額も変わります。そのため、玄関部分など必要ない部分を引いて正確な面積を出している業者であるかどうかは重要なポイントです。

この塗装面積は、複数の業者に相見積りを取ることで業者によって塗装面積が違うということが発生することがあります。これは、業者によって塗装面積の算出方法が違うからです。算出方法には以下のような方法があります。

  1. 専門のCADソフトを使って図面から算出する
  2. 手で実測してCADソフトで算出する
  3. 図面から手動計算で算出する
  4. 手で実測して手動計算で算出する
  5. 目視で算出する

ここで最も正確なのが、専門のCADソフトを使って図面から算出する方法です。実測や手動での計算はヒューマンエラーが発生して計算に誤差が出る可能性があります。相見積りをとって業者と打ち合わせする際は、どのようにして塗装面積を算出しているかどうかを聞いてみるのも良いでしょう。

見積りに根拠が書かれているかどうか

業者から見積りを出してもらったら、金額に対する根拠が書かれているかどうかをチェックしましょう。根拠とは、例えば使用する塗料の名前やメーカーが書かれているか、塗料代の材料費と施工費が別々にわけて書いているか、塗装面積と使用する塗料の量が書かれているかなどです。

見積りによっては、どこのメーカーの塗料が使われているのかが書かれていなかったり、「外壁塗装工事一式○○万円」などまとめて提示している見積りもあります。これでは、どこのメーカーの塗料をどのくらい使っているのか、施工費にはどのくらいかかっているのかがわかりません。

見積りをみる際は、どのくらい細かく書かれているかもチェックポイントになります。

外壁塗装の実績があるかどうか

外壁塗装業者を探す際には、外壁塗装の実績のある業者を選びましょう。実績があるかどうかは、業者のホームページの施工事例やお客様の声などで確認できます。

お客様の声や施工事例が多いということは、技術力があり信頼されている塗装業者ということでもあります。口コミも優良な業者であるかどうかの判断材料にもなるので、しっかりとインターネットを利用して評判をチェックしてみましょう。

保証内容やアフターサービスがどのくらい充実しているかを確認する

保証内容やアフターサービスが充実しているかどうかも質の良い外壁塗装業者であるかどうかの判断材料にもなります。外壁塗装の保証制度には、自社保証・第三者保証・塗料メーカーによる保証の3つがあります。

自社保証とは、外壁塗装業者が独自に運営している制度のことです。もし保証期間内に外壁塗装業者が倒産すると保証を受けることができなくなります。

第三者保証は、外壁塗装業者が加盟する組合・団体が運営する制度のことです。万が一、外壁塗装業者が倒産しても組合や団体によってアフターサービスを受けることができます。組合や団体によって保証内容が異なるため、どのような保証を受けられるかは契約前に必ず確認して内容を知っておきましょう。

塗料メーカーによる保証は、一部の塗料メーカーが運営している制度のことです。地域や塗料の種類など条件が厳しいため、一戸建ての外壁塗装で適用されることは少ないです。どの保証であっても重要なのが、どのようなトラブルに対して無料でどのくらいの保証が受けられるのかということです。トラブルによっては対象外だったり、対象部位が限定されていたりなど保証が十分に受けられない可能性もあります。保証内容に関しても、丁寧に説明してくれるかどうかも誠実な業者を選ぶ判断材料になります。

職人・スタッフの実績・資格・許可証の有無を確認する

外壁塗装業者は、特別な免許や資格は必要ありません。ただ、業者を選ぶ際には、技能の高さや実務経験の豊富さを証明する資格や許可証を持っているかどうかも優良な業者選びのポイントになります。

例えば、塗装関連の資格には塗装技能士があり、取得するには一定の実務経験と塗装に関する高度な知識が必要になります。塗装技能士の資格を取得しているということは、技能の高さや実務経験の豊富さを表しています。

他にも塗装工事業許可という国や自治体によって審査された業者が得られる許可もあります。こちらも容易に取得できるものではないため、許可証を取得しているということは会社としての信頼度を測る判断基準にもなるでしょう。塗装技能士や塗装工事許可を取得しているかどうかは、外壁塗装業者の公式ホームページで確認することが可能です。

 

まとめ

外壁のシーリングの種類や費用相場、外壁塗装業者選びの注意点などについて解説しました。シーリングの劣化は見た目も悪くなるだけでなく、雨漏りやシロアリ発生に繋がり住宅の寿命にも繋がります。劣化症状が現れているのが確認できたら、早めに業者に相談して対処してもらうようにしましょう。

また、外壁塗装業者を探す際には複数業者への相見積りを行い、時間をかけてじっくり選定しましょう。しっかりと情報収集をした上で優良業者を探すことをおすすめします。

 

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この記事を書いた人

株式会社エムアール

愛知県刈谷市を中心とした外壁塗装専門店。創業2005年/設立2010年 私達がお客様に提供するのは『安心』です。 『全てはお客様からのありがとうのために!』 よりお客様のために。より職人が輝ける業界にするために、「高品質で適正価格」を目指しております。 <許可・資格>愛知県知事許可(般-3)第69503号 窯業系サイディング診断士/外壁劣化診断士/雨漏り診断士 <加盟団体>刈谷商工会議所会員/一般社団法人日本リフォーム診断士会会員/NPO法人雨漏り診断士会会員
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